メンテナンスの基礎知識

壁面緑化・屋上緑化など、デザイン性の高いガーデン・プランニングを行う「石原和幸デザイン研究所」が、メンテナンスの基礎知識を紹介します。

水やり(灌水)

植物にとって大変重要な要素である「水やり」。壁面緑化や屋上緑化の各工法によって異なりますが、土壌の面積が制限されるため、植栽された植物の種類、季節、設置条件などにより、適切な水分量を与える必要があります。灌水システムなどを利用すれば、あらかじめ設定した条件で自動的に水やりを行え大変便利ですが、灌水機のトラブルなどによる渇水などは、植物にとって致命的になります。植栽の状態を日頃からケアするよう心掛けましょう。

施肥(しひ)

水やりと同様、植物の生育に大きく関係するのが肥料。これも土壌面積が制限される壁面緑化や屋上緑化では、ケアしておきたいポイントのひとつ。昨今では液体肥料が一般的で、灌水と一緒に行うようなシステムも登場しています。

日照

光合成を行う植物にとって、最も重要な要素であるのが光、日照時間です。南側は日射量が多くなりますが乾燥しやすく、北側は日射量は多くはありませんが、日中の温度が安定しているなどの特徴があります。夏の午後の強い日差しを受ける西側は、植物に大きなストレスがかかり、斑入りの植物などは避けたほうが無難です。

室内の緑化やビルの谷間の緑化など、日照時間の制限を受ける場合は、日照時間4時間以下ならば、慎重に植物を選択する必要性が高まります。反射光などを取り入れた空間づくりや照明を設置するなどの対策が必要になってきます。

剪定

春と秋など、年2回程度の剪定は、植栽の形を整えるとともに、「空間を演出する」という意味合いからも行うようにすることをおすすめします。とくにツル性の植物は生育が早い傾向が強いので、こまめな剪定を心掛けてください。排水口まわりの落葉などの清掃も忘れずに行いましょう。

病害虫対策

春から秋にかけて、数回の薬剤散布などをおすすめします。病害虫による被害は、発見した時点でかなり進行しているケースが多く、植栽の枯葉は、景観を大きく損ないます。屋上緑化の場合は、その設置階数によりますが過酷な自然環境ともいえるため、病害虫が発生しにくい傾向をもっています